1.はじめに:専門学校生は早めの準備が大切
「日本で働きたいけど、いつから就職活動を始めればいい?」
「専門学校を卒業したら、どんな仕事ができる?」
このような疑問を持っている留学生も多いと思います。
専門学校の2年コースでは、入学してから卒業までの時間が限られています。
そのため、「2年生になってから就活を始めよう」ではなく、1年生のうちから少しずつ準備することが大切です。
日本では、卒業する前から就職活動を始める学生が多くいます。
また、インターンシップなどを通して、早い時期から会社と学生が出会う機会もあります。
特に、早めの準備が大切なのには2つの理由があります。
1つ目は、新卒の採用スケジュールです。日本では、卒業する前から会社説明会や応募、選考などが始まることが多く、2年生になってから準備を始めると、応募したい会社の採用スケジュールに間に合わない場合があります。
2つ目は、内定後の在留資格の手続きです。卒業後に日本で働くためには、仕事内容などに合った在留資格への変更手続きが必要で、申請後の審査にも時間がかかる場合があります。そのため、就職先が決まってから慌てるのではなく、就職活動と在留資格の準備を早めに進めることが大切です。
専門学校生は、入学したら少しずつ就職活動の準備を始めましょう。

2.まず確認したい「在留資格」のこと
専門学校を卒業して日本で働くためには、仕事の内容に合った在留資格への変更など、必要な手続きを行う必要があります。
専門学校の専門課程を卒業し、「専門士」または「高度専門士」の称号を取得している場合、「技術・人文知識・国際業務」などの在留資格への変更を申請できる場合があります。
ただし、専門士を持っていれば、どんな仕事でもできるというわけではありません。
特に「技術・人文知識・国際業務」で働く場合は、専門学校で勉強した内容と、就職後の仕事との関係が重要です。
例えば、ITを勉強した人がIT関係の仕事に就く場合などです。
一方で、学科や仕事内容によって判断が変わる場合があります。
そのため、「この仕事なら大丈夫」と自分だけで判断せず、就職先を決める前に学校や専門家へ相談しましょう。

3.専門学校2年間の就活ロードマップ
ここでは、4月入学・3月卒業の2年コースを例に紹介します。
① 1年目・4月~9月
「自分と仕事を知る」
入学したら、まず自分について考えてみましょう。
・自分の得意なことは何か
・どんな仕事をしたいか
・どんな業界に興味があるか
・学校で何を勉強しているか
・日本でどんなキャリアを作りたいか
そして、就職サイトに登録したり、求人を見たり、興味のある会社を調べたりしましょう。
専門学校生の場合、学校で勉強している内容と仕事の関係を考えることも大切です。
例えば、
「ホテルについて勉強している → ホテルの仕事」
「ITについて勉強している → IT関係の仕事」
「自動車について勉強している → 自動車関係の仕事」
など、自分の勉強と仕事のつながりを考えてみましょう。
② 1年目・10月~2月
秋から冬は、就職活動の準備をさらに進める時期です。
興味のある会社について、
・どんな仕事をする会社か
・外国人を採用しているか
・勤務地はどこか
・給料や福利厚生はどうか
・自分の勉強と仕事が合っているか
などを調べてみましょう。
また、参加できるインターンシップがあれば、参加してみることもおすすめです。
実際の仕事を体験することで、
「この仕事は自分に合っているか?」
を考えることができます。
この時期から、
・自己PR
・志望動機
・履歴書
・エントリーシート(ES)
・面接
の準備も少しずつ始めましょう。
③ 2年目・3月~6月
2年目になると、就職活動が本格的になります。
会社によってスケジュールは違いますが、3月ごろから会社説明会や応募が増える場合があります。
この時期には、
・会社説明会に参加する
・求人を探す
・ESを提出する
・履歴書を準備する
・適性検査を受ける
・面接練習をする
・求人に応募する
などを進めましょう。
興味のある会社は、早めに採用情報を確認することが大切です。
④ 2年目・7月以降
2年目の7月以降は、内定をもらった人は入社に向けた準備を進め、まだ内定がない人は求人探しや応募を続けましょう。
「内定後の準備・卒業に向けた最終確認」
卒業直前に慌てないように、就職先と在留資格の手続きを早めに確認する。

4.SPI・Webテストも早めに準備
会社によっては、SPIやWebテストを使う場合があります。
SPIには、日本語の問題や計算問題などがあります。
日本語が分かる人でも、普段あまり使わない言葉や問題が出ることがあります。
そのため、実際に問題を解く練習が大切です。
毎日15分など、短い時間でも続けてみましょう。
5.面接では「学校で学んだこと」を伝えよう
専門学校生の面接では、学校で何を勉強しているかを聞かれることがあります。
例えば、
「学校で何を勉強していますか?」
「その勉強を仕事でどう活かしたいですか?」
「なぜこの仕事をしたいですか?」
などです。
そのため、学校で学んだこと → 自分の経験 → これからしたい仕事
をつなげて話せるように準備しましょう。
6.内定をもらったら、在留資格の準備
内定をもらったら、就職活動がすべて終わったわけではありません。
入社日や必要な書類を確認し、卒業後に必要な在留資格の手続きを準備しましょう。
在留資格の変更では、仕事内容、学歴、学校で勉強した内容、提出書類などが確認されます。
そのため、内定が決まったら、早めに学校や会社へ相談しましょう。
卒業直前になって慌てないことが大切です。
7.9月・10月卒業の専門学校生はどうする?
9月や10月に卒業する場合は、3月卒業とは違うスケジュールになることがあります。
日本では4月入社の会社も多いため、
9月卒業 → 翌年4月入社
のように、卒業から入社まで期間が空く場合があります。
この場合は、卒業後の在留資格について確認が必要です。
卒業後も日本に住む場合は、どの在留資格が必要なのかを、早めに学校や入管などへ確認しましょう。
また、卒業時点で就職が決まっていない場合でも、一定の条件を満たせば、卒業後も「特定活動」で就職活動を続けられる場合があります。
すべての人が利用できるわけではないため、早めに確認することが大切です。
8.JLPTと就職活動は一緒に進めよう
留学生にとって、日本語能力は就職活動で大切なポイントの一つです。
しかし、
「N1に合格してから就活を始める」
と考える必要はありません。
日本語の勉強と就職活動を一緒に進めましょう。
就職活動では、
・自己PR
・志望動機
・履歴書
・ES
・面接
・SPI
・企業研究
などの準備も必要です。
そのため、JLPTの勉強をしながら、少しずつ就職活動の準備も始めましょう。
9.就活が遅くなったらどうする?
「1年生のときに準備できなかった」
「2年生になったけど、まだ内定がない」
この場合も、できることはあります。
まずは、
① 求人を探す
外国人を採用している会社や、自分の専門分野に合う求人を探しましょう。
② 学校に相談する
学校のキャリアセンターや先生に相談してみましょう。
履歴書、面接、求人探しなどについてサポートしてもらえる場合があります。
③ 就職支援サービスを利用する
留学生向けの就職支援サービスを利用する方法もあります。
一人で悩まず、できるだけ早く相談しましょう。

10.今日からできる!就活チェックリスト
【1年目・春~夏】
☐ 自己分析を始めた
☐ 就職サイトに登録した
☐ 興味のある仕事を調べた
☐ 求人をチェックした
☐ インターンシップを探した
【1年目・秋~冬】
☐ 会社について調べた
☐ インターンシップに参加した
☐ SPIの勉強を始めた
☐ 自己PRを作った
☐ 志望動機を考えた
☐ 履歴書・ESを準備した
【2年目・3月以降】
☐ 会社説明会に参加した
☐ 求人に応募した
☐ ESを提出した
☐ 面接練習をした
☐ 複数の求人を比較した
【内定後】
☐ 入社日を確認した
☐ 在留資格を確認した
☐ 必要な書類を確認した
☐ 卒業後の生活を準備した
11.一人で悩まないことも大切
日本の就職活動は、留学生にとって分からないことも多いです。
例えば、
「この会社に応募していい?」
「この仕事で在留資格を変更できる?」
「履歴書はこれで大丈夫?」
「面接では何を話せばいい?」
このような疑問があったら、一人で悩まないようにしましょう。
学校の先生やキャリアセンター、留学生向けの就職支援サービスなどに相談してみてください。
早めに相談することで、できることが増えます。
まとめ:専門学校の2年間を上手に使おう
専門学校生にとって、就職活動で大切なのは、早めに準備を始めることです。
特に、
① 自分の経験を整理する
② 学校で学んでいることを整理する
③ 興味のある仕事を探す
④ 求人・会社を調べる
⑤ 履歴書・ES・面接を準備する
⑥ 在留資格について早めに確認する
この6つを意識してみましょう。
最初から完璧にできなくても大丈夫です。
1日15分勉強する、1つの求人を見る、1社について調べるなど、小さなことから始めてみましょう。
「日本で働きたい」と思ったら、就職活動は今日から少しずつ始めてみましょう!
※就職活動のスケジュールや在留資格の条件は、学校、卒業時期、仕事内容などによって異なります。
最新の情報は、学校、入管、専門家などに確認してください。
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