日本で就職活動をするとき、「敬語が難しい」と感じる外国人の方は多いです。
面接では、完璧な敬語を話す必要はありません。
大切なのは、相手を尊重して、丁寧に話すことです。
今回は、面接で特によく使う敬語と、間違えやすい表現を紹介します。

1. 「御社」と「貴社」の使い分け
応募する会社を表すとき、「御社」と「貴社」を使います。
この2つは、使う場面が違います。
| 表現 | 使う場面 | 例 |
| 御社(おんしゃ) | 話すとき | 面接・電話・会社説明会 |
| 貴社(きしゃ) | 書くとき | 履歴書・ES・メール |
💡簡単な覚え方
話すとき → 御社
書くとき → 貴社
面接では、
❌「私は貴社を志望した理由は……」
⭕「私は御社を志望した理由は……」
と言います。

2. 面接でよくある敬語の間違い
① 自分に「いらっしゃる」を使わない
「いらっしゃる」は、相手の行動について使います。
❌「本日、私がいらっしゃいました。」
⭕「本日、私が参りました。」
⭕「本日、私が伺いました。」
「いらっしゃる」は自分には使わないと覚えましょう。
② 「了解しました」より「承知いたしました」
「了解しました」は日常会話ではよく使います。
しかし、面接官や会社の担当者には、
❌「了解しました。」
⭕「承知いたしました。」
⭕「かしこまりました。」
を使うと丁寧です。
例:
❌「面接の日程について、了解しました。」
⭕「面接の日程について、承知いたしました。」
③ 「なるほど」は避ける
面接官の説明を聞いたとき、
❌「なるほど。」
❌「なるほどですね。」
よりも、
⭕「おっしゃる通りです。」
⭕「理解いたしました。」
⭕「承知いたしました。」
などを使いましょう。
④ 「すみません」より「申し訳ございません」
「すみません」は日常会話でよく使います。
ビジネスの場では、状況に合わせて、
⭕「申し訳ございません。」
⭕「失礼いたしました。」
などを使います。
⑤ 「大丈夫です」だけで答えない
「大丈夫です」は便利な言葉ですが、面接では意味が分かりにくいことがあります。
面接官: 「この仕事はできますか?」
❌「はい、大丈夫です。」
⭕「はい、問題ございません。」
⭕「はい、できます。」
のように、はっきり答えることが大切です。

3. 面接で使える会話例
💬 シーン1:志望動機を聞かれたとき
面接官:
「志望動機を教えてください。」
応募者:
「はい。私が御社を志望した理由は、〇〇の仕事に興味があるからです。
これまで学んだ知識や経験を活かして、御社の仕事に貢献したいと考えております。」
💡 ポイント
面接で会社について話すときは「御社」を使います。
💬 シーン2:仕事ができるか聞かれたとき
面接官:
「この仕事を担当できますか?」
応募者:
「はい、問題ございません。
これまで〇〇の経験がありますので、その経験を活かして頑張りたいと思います。」
💡 ポイント
「大丈夫です」だけではなく、「できます」+理由を伝えると、より自信が伝わります。
💬 シーン3:面接官の説明を聞いたとき
面接官:
「この仕事では、お客様への早い対応が大切です。」
応募者:
「はい、おっしゃる通りです。私も、お客様への早い対応が大切だと考えております。」
💡 ポイント
「なるほど」ではなく、「おっしゃる通りです」などを使ってみましょう。
💬 シーン4:質問が聞き取れなかったとき
面接中に質問が聞き取れないこともあります。
無理に答えず、もう一度聞いて大丈夫です。
⭕「恐れ入りますが、もう一度おっしゃっていただけますでしょうか。」
または、
⭕「申し訳ございません。もう一度お伺いしてもよろしいでしょうか。」
と言いましょう。

4. 敬語を間違えたときは?
面接中に敬語を間違えてしまっても、あわてなくて大丈夫です。
例えば、
「了解しました。」
と言ってしまった場合は、
「失礼いたしました。承知いたしました。」
と言い直せば大丈夫です。
大切なのは、間違えないことより、間違えたあとに落ち着いて直すことです。
まとめ:完璧な敬語より「丁寧な気持ち」
日本語の敬語は、日本人にとっても難しいものです。
外国人の方が、最初から完璧な敬語を話せなくても問題ありません。
まずは、次の言葉から覚えてみましょう。
・「御社」→ 面接で使う
・「貴社」→ 履歴書・メールで使う
・「承知いたしました」→ 「了解しました」の代わり
・「おっしゃる通りです」→ 「なるほど」の代わり
・「申し訳ございません」→ 「すみません」の代わり
・「失礼いたしました」→ 言い間違えたとき
少しずつ練習して、自信を持って面接に参加しましょう!
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